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2008年4月26日 (土)

POWWOW READING lesson2

パウワウR lesson2

Two Orphaned Elephants  2頭の孤児のゾウ─

ある日、メル国立公園から緊急の電話が入った。2頭の孤児のゾウが見つかったというのである。さっそく私たちは飛行機でメルに行き、2頭をナイロビ国立公園のダフネ・ホームまで連れて帰った。飛行機を使ったのはメルからナイロビまで100マイル以上の距離があったからだ。

2頭の孤児のゾウは、ダフネがデュームとマレイカと名付けたのだが、ひどく体調が悪そうだった。彼らは別々の小屋に横たわって身動きひとつしなかった。ジルと私は彼らにえさを食べさせようとしたが、ミルクを数口だけ飲むのがやっとだった。彼らが生き延びたのは信じがたいことだった。

夕方に、奇跡が起きた。私たちの祈りに反応があったのだ。孤児のゾウたちは意識を取り戻し、ゆっくり動き始めた。デュームが回復したとき、彼は母を求めて必死に小屋から出ようとした。私たちは彼を寒くて暗い夜に放すことはできなかった。彼は壁をよじ登ろうとしたり、窓から鼻を突き出したりしながら、甲高い声で鳴いた。

マレイカが眠っているあいだ、デュームはもがいた。長く続いた夜が明けると、私たちは彼らを小屋から出してやった。彼らは小さな鼻を伸ばしてお互いに挨拶を交わした。それは感動の瞬間だった。

私たちは小屋の中で安心できるようにしなければならなかった。そのため、私たちは夜間は飼育係に彼らの傍らで寝てもらった。赤ん坊のゾウは野生の状態では決して一人きりにはならないことを私たちは知っていた。彼らは常に、母、おば、いとこ、姉妹などあらゆる年齢と大きさからなる家族に囲まれていた。

1週間後、デュームとマレイカを、私たちと1年間一緒にいる2頭の孤児のゾウのオールメグとダイカに紹介した。マレイカは彼らの周りで一応満足して遊んでいるようだった。デュームはオールメグとダイカに小さな鼻を伸ばした。オールメグは彼を受け入れた。しかし、ダイカは彼もマレイカも受け入れようとはしなかった。

ダイカはツァボから来た。彼は家族の10頭のゾウをしのんでそう名付けられたが、彼らはダイカ草原で殺されたのだった。彼が生きようとする様子を見せるのに4ヶ月かかった。最初、頭をたれて鼻をほとんど動かさないで、彼は毎日悲しそうに歩き回った。

デュームとマレイカに対するダイカの反応は、激しい嫉妬を示すためのものだった。彼らが来るまでは、ダイカが一番小さなゾウで、特別に愛されていた。いまやすべての注目が突然この新顔に向けられたのだ。彼は怒り、私たちが止めに入るまでできるだけ激しくぶつかって行って彼らをいじめた。

時間がたつにつれ、デュームとマレイカは公園内での生活にも興味を持ち始めた。私たちは彼らが森林で過ごす時間を徐々に増やしていった。まもなく彼らは小さな鼻で葉や枝をつかむのがうまくなった。

他のゾウたちとの関係もよくなり、ダイカはもう彼らをいじめなくなった。森林で、デュームはいつもオールメグのそばにいた。小屋への帰り道、マレイカはいつも先頭に立ち、他のゾウは穏やかに彼女に続いた。

デュームとマレイカにえさをやるのは簡単ではなかった。たとえばミルクはぴったり適温でなければならなかった。もし熱すぎたり冷たすぎたりすれば、彼らは飲むのを拒んだ。ジルと私は温度を計る達人になった。私たちは彼らの哺乳瓶を適温に保つため常にひとなべのお湯を用意した。

えさを与えたあと、彼らはたいてい倒れこんで泥の中で体をこすった。ゾウはしばしば泥で皮膚を覆う。なぜならそれが涼しさを保ち、昆虫から身を守ってくれるからである。

トラクターのタイヤのチューブでデュームとマレイカは何時間も楽しんだ。彼らははねたり登ったり、時にはその上で眠って楽しんだ。今では私たちの生活は幸せと笑いで満ちていた。

1ヵ月後、マレイカが重い病気になった。彼女は狂ったように動き回った。彼女はミルクを飲もうとしなかった。骨が浮き出て、目はもう輝かず、小さな鼻は左右に動くのを止めた。元気がなくなりつつあった。彼女はどんどん悪化した。

ゾウの病気に関してはほとんど分かっていなかった。どうしていいか途方にくれた。マライカが土の塊を食べているのを見て、私たちは彼女がもっとミネラルを必要としているのではないかと考え、ミルクにミネラルを加えた。

ナイロビの土と違い、ツァボの土はミネラルに富んでいることを私たちは知っていた。デフネが私に、マライカのためにそこに行って土を持ち帰るように言った。彼女は、これまたツァボで見つかるバオバブの皮にも90以上の微量元素が含まれていることを知っていた。彼女は皮がマライカの体にいいと考えたのである。

どの木から皮を取ればよいか私は知っていた。私はたびたびこの木を見ていた。ツァボに行く途中、その木の横で足を止めた。それは樹齢300年以上はあろうかという老木で、その木は知恵とやさしさでいっぱいだと考えた。その木からこれっぽっちも皮を取りたくはなかったが、マライカのためにいくらか取った。

家に近づくにつれ、一生懸命最悪の事態を想像しないようにした。「ゾウを失うことは大事な友人を失うようなものだ。」私は心に思った。帰ってきてジルを見た瞬間、マレイカがまだ生きていることを知った。

一度はダフネがマレイカが死ぬのは時間の問題でしかないと感じた瞬間もあった。けれども奇跡的にマレイカはまた哺乳瓶に興味を示し始めた。その後は彼女は日に日によくなった。

時間がたつにつれ、デュームとマレイカはますます泥遊びに興じるようになった。マレイカは特に泥遊びが好きだった。彼女はいつも泥に入る最初の、そして泥から出る最後のゾウだった。彼らのお気に入りの遊びは互いの上によじ登ることだった。彼らはサイのサムとも遊んだ。この2つの種は、一緒に育てられたので奇妙な友人関係を築いた。

199012月、4頭からなるゾウの家族を運んでジルと私は2台のトラックをツァボへと運転した。彼らの中にデュームとマレイカがいた。ツァボに着くのに7時間かかった。ツァボの大地に立って小さなゾウたちがトラックを後にするのを見るのはなんと素晴らしかったことだろう。私たちはこの友好的な生き物を彼らがいるべき場所、ゾウの国へと帰していたのだった。/

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