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2008年5月18日 (日)

CROWNⅡ lesson8

クラウンⅡ lesson8

Zero Landmines  ─ゼロの地雷─

手段の完璧さと目的の混迷が今の時代を特徴付けているようだ

アメリカのトーク番組の司会者のロケッツ・レッドグレアは日本人音楽家の坂本龍一氏と話しをしているが、彼は『ZERO LANDMINE』というCDを制作した。

(アメリカの風景の遠距離ショット。子供の声が聞こえる。)

「僕はお母さんとおばさんの家に行きました。道沿いの農場を通り過ぎたとき、クモの巣に触れたかなと思ったんです。地雷が爆発しました。お母さんも僕もひどいけがをしました。ずっと助けが来ませんでした。夜が明けてそしてやっと朝になって僕たちはここに運ばれてきました。」

Redglare:地雷です!世界中、70を超す国々にこうした恐ろしい兵器が12000万個もあるかもしれません。これらの地雷のほとんどは地面の下にあって踏むと爆発します。しかし地雷には目や耳がありません。兵士と、子供やおばあさんやウシ、あるいはゾウとの区別ができません。どんな物でも触れると爆発します。地雷は非常に長い間、50年、あるいはもしかしたら100年間も作動したままです。

地雷を除去しようとする運動は1990年代に始まったと言われています。地雷処理活動は始まっていますが、どこの政府も機関も単独でこんな多くの地雷を処理するのはどうしても無理です。みんなで助けなくてはいけません。

R:地雷除去に力を尽くしている一人が坂本龍一です。彼は『ZERO LANDMINE』というCDを制作しました。(坂本の方を向いて)あなたが地雷の問題に関心を寄せるようになったのはいつですか?

Sakamoto:みんなと同じくこの問題のことを聞いたことはありましたが、本当に僕を考えさせたのはクリス・ムーンの番組でした。アフリカで地雷に手足を奪われたのでくじけてもおかしくなかったのに、彼は絶対あきらめませんでした。彼は義手と義足を手に入れ歩き出し、ついに走り始めました。しまいにはフルマラソンを走ることができました。何より驚いたことにクリスは1998年の長野の冬季オリンピックの聖火ランナーに選ばれましたよね。
(クリス・ムーン氏が走っているビデオクリップに変わる。ムーンの声が聞こえる。)

Moon:地雷は邪悪です。地雷は戦闘が終わってからもずっと地中で作動したままで、兵士の一歩と子供の一歩の違いを見分けられません。地雷で傷ついた人々の多くはじわじわと死んでいきます。生き延びた人々もしばしば惨めで貧しくて差別の人生を送ります。

S:クリスとモザンビークに、しかも彼が手足を失ったまさにその場所に行くことになるとは思ってもみませんでした。クリスを通じて、僕は地雷が“平和を知らない”ものだということ、そしていかに人の命を傷つけうるかということを知りました。

R:地雷の問題をあなたの音楽にどう結びつけましたか?
S
:最初に人々が地雷で死んだり傷ついたりしている国々の地図を見ました。韓国とかカンボジアとかボスニアとかアンゴラとかモザンビークとか。こういう国々で聞かれる音楽に興味を持ちました。ネットを調べました。本を読みました。それをどうやってひとまとめにして音楽に表現するかで本当に悩みました。当然ですが、どんなに真剣であってもその文化の固有の特徴を殺したらまずいんですよ。でも参加したミュージシャンの多くは、地雷の除去が“問題は暴力で解決できる”という古い考えを終わらせる第一歩だと信じていましたね。

R:たしかCDの売上は地雷除去のキャンペーンにあてられていると聞きましたが。

S:そうです。僕たちも本当にたくさんの人々に支えられているのです。
(長有紀枝氏のビデオクリップに変わる)

Osa:もしこれらの地雷を一つでも除去できれば、一つの命、あるいは一つの足を救うことができます。そしてきっと、運動が広まればずっと多くの命が救われるはずです。CD一枚一枚を売ったお金は命を救い、地雷原を田んぼや畑に戻すのに役立つのです。

(ジョディ・ウィリアムズ氏のビデオクリップに変わる)

Williams:平和宣言が出された後でも地雷は平和を認識しません。戦争は終わったのに地雷は殺し続けます。しかしここ10年で私たちは新しいやり方で始めてきたし、一緒に力を合わせて地雷のない世界を作り出したいと思います。このCDを買うことで、あなたも変化を求める声になれます。
R
:友達の贈り物にCD1ダースほど買ってあります。プロジェクトの成功を祈っています。

S:ありがとうございます。世界の子供たちは僕たちのどんな助けも必要なんです。

(中央ヨーロッパの遠距離ショット。子供の声が聞こえる。)

「僕はウシの世話をしていました。いつもは妹と手をつないでいました。妹は三歳です。ウシが急に走り出しました。ほんのちょっと妹を放したすきに地雷が爆発するのが聞こえました。妹は死にました。パニックに陥って妹にかけよったら僕も地雷に当たりました。音を聞いた人たちが助けに来てくれました。僕は生きています。」/


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