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2008年6月 8日 (日)

POWWOW READING lesson6

パウワウR lesson6

Silent Spring  ─沈黙の春─

人間は空と大地と海を汚染してきた。ごく最近になってやっと人々や政府はPCBやダイオキシンのような化学薬品の危険性を認識し始めた。中には私たちの生命力を損ねるものやガンを引き起こすものもある。

世界の人々に化学薬品の危険性を初めて気付かせたのがレイチェル・カーソンだった。彼女が子供のとき、母親は彼女に自然の世界の美しさと神秘を認識するように促した。父親の農場には森や野原があって、そこを彼女が探検した。彼女は鳥、昆虫、花を観察しながら森の中や小川のそばで長い時間を過ごした。「野外や自然の世界に興味を持たなかった頃など思い出せない。」彼女は後々言った。

レイチェルはまた本を愛し、作家になりたいと思った。10歳のとき、彼女は小説を書いて雑誌に送った。それが入選した。しかしながら成長するにつれ彼女は自然の勉強により注意を払うようになった。大学2年の終わりまでに、彼女はただ小説を書くより生物学を学ぶことに興味を持つようになった。

早くも1945年に、『沈黙の春』の出版の17年前であるが、レイチェルはリーダーズ・ダイジェストにあてた手紙の中で初めてDDTの危険性への懸念を表明した。彼女は新しく発見された化学薬品の昆虫への強い効果についていろいろ聞いていた。彼女はそれが自然の均衡に他にどんな影響を与えるのだろうかと思った。

19581月、友人のハキンズ夫人から、彼女の住む小さな世界から生物がいなくなったと書いてある手紙を受け取った。「去年の夏、蚊を駆除する飛行機が私たちの小さな町の上空を飛びました。直後に‘無害な’散布がかわいい小鳥を7羽殺しました。翌朝ドアのすぐ近くでもう3羽の死体を拾いました。彼らは私たちの近くに住み、私たちを信頼し、毎年私たちの木に巣を作っていた鳥たちでした。」

1962年、『沈黙の春』が出版されてまもなく、レイチェルはハキンズ婦人に手紙を書いた。「私が本を書くのを励ましたのがあなたの手紙でした。あなたは私に誰か手助けしてくれる政府筋の人を見つけて欲しいと頼みました。私はその‘誰か’を見つけるために本を書いたのです。」

『沈黙の春』で、レイチェル・カーソンは、湖や川に投入した毒は自然の循環に入るだろうと語っている。プランクトンから魚に入るというように、毒は食物連鎖を通じて生物から生物へと移る。

一例がカリフォルニアのクリアレイクの悲しい話に見られる。この湖はサンフランシスコの約90マイル北にあり、長いあいだ釣り人に人気があった。釣り人と湖のほとりに住む人々にとって不幸なことに、湖の水は小さなブヨの理想的な住処となっていた。ブヨは刺さないが、数が多いので人間は不快だった。ブヨを駆除する努力がなされたが、1940年代の終わりにDDTに近い種類のDDDが新たな攻撃法に選ばれるまで無駄だった。DDDは最初はよく効いたが、その効果は長続きしなかった。1954年までにその散布は繰り返さなければならなかった。

続く冬の間の数ヶ月に、他の生命も影響を受けているという兆候が表れた。湖のほとりに住むカイツブリが死に始め、すぐに100羽以上が死んだ。後になってさらに驚くべきことが分かった。薬品散布の1年後、死んだすべての魚や鳥、カエルの死体にまだDDDが残っていたのである。

『沈黙の春』は、1962年にザ・ニューヨーカーの連載記事として発表されたときセンセーションを巻き起こした。同年、完結本が出版された。

チャールズ・ダーウィンの『種の起源』以来、1冊の本がこれほど厳しく非難されたことはなかった。ダーウィンの研究は教会の権力に異議を唱え、一方、『沈黙の春』は化学薬品の製造業者を怒らせた。仕事を失うのみならず、自然界に対して無責任だと酷評されたことによっても、彼らは彼女に腹を立てた。

彼女を激しく非難する化学薬品の製造業者もいた。「化学薬品がなかったら、蚊が媒介する病気で多くの人々が死ぬだろう。その上、ジャガイモやその他の作物も病気や虫で枯れてしまうから多くの人々が飢えるだろう。」レイチェルは答えた。「私は薬品を絶対使ってはいけないとは言っていません。私が言いたかったのは毒薬を見境なく使う人の手に委ねてしまったということです。」レイチェルは化学薬品の製造業者が“進歩”の名の下に自然を破壊するのを許さなかった。

『沈黙の春』が論争を巻き起こしたことはレイチェルにとって驚くにはあたらなかったものの、その好評ぶりは予想以上だった。多くの読者が彼女とザ・ニューヨーカーの編集長に、今になって知らされた深刻な事態を改善して欲しいと述べた手紙を書いた。

ときどきレイチェルは特に心を打つ、励みになる手紙の写しを親しい友人に送った。ここにそうした手紙の1通がある。

─カーソン様へ。

僕は都会っ子で自然にとても興味があります。僕はザ・ニューヨーカーに載っていた素晴らしいエッセイのことであなたに感謝しなくてはなりません。あなたは科学者であるだけでなく詩人でもあるときっと何度も言われたことでしょうが、僕自身もあなたにそう言いたいです。あなたは詩人です。それはあなたがとてもうまく言葉を使うからというだけでなく、人間以外の生物を言葉で描くことによって僕たち読者にこの地球での人類の立場をよりよく分からせてくれたからです。僕は人間らしくなったと感じます。というのは今日、あなたの素敵な愛情のある言葉を読んだからです。─

手紙の上にはカーソン婦人の自筆のこんなメモがあった。「この1通だけでも長年取り組んできたかいがあるというものです。」/

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オーストラリアの法律専門家は政府にツバルという小さな島国の訴えを真剣に受け止めるよう戒めた。もし気候の変化によって水位が上昇すればツバルは沈みかねない。50年以内に侵食され消滅してしまうかもしれない。ツバルの首相は、ツバルと他の2つの島国が環境を汚染する主要な国に対して訴訟を起こすつもりであると発表した。オーストラリアは地球温暖化の責任とされる温室効果ガスを排出している国の1つである。

ツバルは9つの小さな島から成っており、土地面積はワシントンD.C.の約10分の1で、全人口は約11,000人である。世界でも有数の低地国で、海抜は最高で4.5メートルである。ツバルはまたたばこや石油、カーメーカーに賠償請求することも考えている。

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