VoyagerⅠ lesson8
ヴォイジャーⅠ lesson8
Revive the Mammoth
①
君は今までジュラシックパークという映画を見たことがあるだろうか?この映画で、絶滅した動物を復活させるためにバイオテクノロジーが使われた。この映画の中の科学者のように、今の現実世界でも絶滅した動物を生き返らせようとしている人々がいる。この夢は実現するだろうか?少なくともそう考える科学者は少なからずいる。彼らはずっと昔に絶滅したマンモスを復活させることは可能だと考える。もし彼らの計画が成功すれば、ジュラシックパークに出てくる動物と同様に、本物の生きているマンモスを見ることができるだろう。
マンモスはかつて北極地方に住んでいた。おそらくそれはシベリアに出現し、それからアイルランドから北アメリカ東部にわたる広い地域に住むようになった。しかし約10,000年前、すべてのマンモスが死んだ。理由は分かっていない。中には絶滅するまで食用に狩られたと言う人もいる。また、大きな気候の変化、あるいは病気によって全滅したという人もいる。
②
マンモスを復活させるのに、少なくとも2つのバイオテクノロジーに基づく方法がある。1つはクローンを作ることである。イアン・ウィルマット博士はスコットランドの研究センターでこの方法を開発した。彼は羊ドリーをクローンで作った人物として有名である。
もう1つは凍結したマンモスの精子を使ってアジアゾウの卵子に受精させることである。「マンモスから凍結した精子を入手できる可能性があります。」バイオテクノロジーの専門家であるラリー・エイゲンボードは言う。マンモスとアジアゾウではDNAにはわずかな違いしかない。だから、もしマンモスの精子を使ってアジアゾウの卵子を受精させれば、理論上は動物の子供を生み出すことができる。それは半分はマンモス、半分はゾウとなるだろう。このような受精を何度も繰り返せば、最後にはマンモスに非常に近い動物を生み出すことができるだろう。
③
いくつかのグループの科学者がマンモス復活プロジェクトに取り組んできた。たとえばその1つがフランスの探検家のバーナード・ビーグと彼のチームである。1997年、彼らは新しい技術を使って2万3,000年のあいだ北極圏の地面に埋まっていたマンモスを掘り出した。それから彼らはヘリでそれをシベリアの小さな町であるハタンガまで研究センターまで運んだ。
科学者が研究センターでしたことは、マンモスの小さな部分を解凍し、手がかり─マンモスの世界について私たちにより多くを教えてくれる手がかりを探すことだった。彼らはまたマンモスからDNAを集め、その遺伝子構造を調べたいと考えた。
④
マンモスの研究に従事するもう1つのグループが後藤和文教授率いる国際チームだった。このチームには33人の科学者がいた。彼らは日本人、ロシア人、英国人だった。1997年8月、彼らはマンモスを探す最初の遠征に出た。このとき、彼らはマンモスの骨しか見つけられなかった。彼らは言った。「もし皮膚もあったら、マンモスのDNAを採取できただろうに。」
1999年8月、後藤教授は26人の日本人とロシア人の科学者で構成された第2のチームと共に再びマンモスを見つけようとした。今回、彼らはマンモスの皮膚を見つけたが、DNAを使えるほどいい状態ではなかった。
日本のプロジェクトは、今度は入谷明教授に率いられ、マンモスを見付けようとし続けた。2002年、彼らはシベリアでもう1体の凍結したマンモスを見つけた。それから取れた肉片は2003年に日本に持ち込まれた。そのDNAも保存状態が悪かったが、チームはプロジェクトをあきらめなかった。
⑤
マンモスを復活させるいろいろな試みがどれほどうまくいくのか知るのは難しい。ジュラシックパークがもはや単なるSFではないことは確かである。絶滅した動物を復活させることは今は可能に思われるし、それはバイオテクノロジーにおいて大きな前進となるだろう。
けれども、バイオテクノロジーをそんな風に使っていいのだろうか?これは今も、これからも、現在の社会にとって重要な問題である。
それゆえ、バイオテクノロジーをいかに使うべきかについては開放的で自由な議論がなされなければならない。すべての情報が一般の人々に開かれなくてはいけないし、科学的プロセスは秘密にされていてはいけない。新技術はその潜在的利用法と危険性の両方が知られなくてはいけない。/

